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総二階建てログの功罪その2

2013.10.31

先日総二階建てログの功罪に付いて記述させて頂きましたが
昨日オーナーより新たな問題が発生したと連絡がありました。

 
                    

 白いペンキで塗装されたログエンド(赤丸部分)に異変が起きているとの事です
 特に酷いのは一番右端の赤丸下部~中程に掛けてらしいです

 


西南角のログエンドの腐りはじめたログエンドの写真です。
赤丸部分を拡大してみれば

             


ログとログの間に使用されている断熱材です。

腐食の原因は木口に使用されている白いペンキと断熱材なのです。
白いペンキは完全な塗幕タイプの塗料です。
ログは湿度に反応して伸縮を繰り返しますがこの白いペンキは木の動きに合わせて伸縮はしてくれません
木の伸縮が続けばやがて白い塗料はひび割れが生じます。
そのひび割れから侵入した雨水は断熱材に吸い込まれます一旦吸い込まれてしまえばペンキで覆われているので
なかなか乾燥する事は出来ません
カビ菌や腐敗菌が繁殖してしまい写真の様な結果になってしまいます。

ログ施工時に外部迄断熱材を使用する必要は無いのです

本来であればログとログの間にはログ専用のコーキング剤を注入して雨水の侵入を遮断する施工方法が必須なのです。

このログの概要は大手と言われるT社製です
施工業者はログの知識や木の知識の殆ど無いと言っても過言ではない工務店
当然の結果と言えば結果なのですが…

腐った箇所の修理にお伺いした時に注意点として白いペンキは良く無いと注意を差し上げたのですが
ご自身で再塗装された時に何とも無かったので上塗りをされたそうです。
意見を聞き入れて貰えなかったのは残念な思いです

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